鳥取県・バード合同会社・大林式工法・E-SOIL
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Q&A

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Q)E-ソイルの表面活性処理とは、どんなものですか?

A)樹皮表面を物理的にミクロン単位の粗面構造にして、固体表面のエントロピーを増大させた特殊加工のことです。

 砂埃の原因である微粒子を土内部のE-ソイルに吸着させ、グラウンド表面への埃の堆積を防ぎます。

 微粒子は砂埃のほか、泥濘化、流亡、不透水層形成の主原因ですので、これらを防止します。

 不透水層は、水はけを低下させ、グラウンド表面の湿気を高めますので、湿気によって雑草が発芽します。

 表面活性処理を施したE-ソイルで改良されたグラウンドは、排水性がよく、泥濘化しない、砂埃がたたない、流亡しない、雑草の生えないグラウンドとなります。

 

Q)スギ・ヒノキ樹皮を嫌気加熱処理を施し一部炭化させたたものとは、どんなものですか?

A)嫌気加熱の文言は、辞書に載っていませんので、造語だと思います。

 「嫌気」は、通常嫌気性菌などの言葉で使用され、低酸素状態(で活動する)菌のことで、「加熱」は、発酵など有機物の分解を促進させることです。

 すなわち、樹皮を低酸素状態で熟成させる技術だと思います。

 ちなみに特許情報プラットホ-ムで検索してみると、特開2009-108331で確認できました。

 経過情報によると、特許技術としては不服審査等を経て、最終的に(H22)拒絶となっています。


 また、炭化された有機質は分解し難い等の特徴があるのですが、本質問の場合、あくまでも炭化は一部であります。

 一部以外を含めた加熱された樹皮がどのような特徴であるか?が材本体の性質を決定すると思いますので、材全体の加熱後の性質の根拠を客観的とともに厳正に考察することが必要だと思います。
 

 

Q)クレイ工法では雑草が生えないのに、緑化工法ではよく育つ。これは、おかしくないですか?

A)大林式クレイ工法の防草効果根拠は以下です。

 種子の発芽3条件は、温度・酸素・水です。クレイグラウンドの雑草は、グラウンド表面に飛来した種子の発芽によるものです。クレイ工法は、透水性が大変高いため水分供給量が少なく発芽しにくいのです。

 緑化工法の場合、張芝や樹木のように発芽した植物を植える場合は、適度な保水・排水性を保ちながら、酸素量も豊富なため、生育が旺盛になります。

 種子による発芽を伴う植物を植える場合は、散水によって発芽条件に見合う水分量を供給すれば発芽し、その後は上記のような旺盛な生育を見せます。
 

 

Q)土壌改良材に使用するにあたって、原料のスギ樹皮とヒノキ樹皮によって効果に大きな違いはありますか?

A)愛媛衛環研年報および三重大学農学部演習林報告によると、

 コマツナ等において、スギ・ヒノキ樹皮によって成長抑制効果が認められたが、スギとヒノキ樹種による差は認められなかった。また、栽培植物の種によっては、発芽不良する種があった。

 スギ・ヒノキの物理化学的性質を調査した結果、PH、樹皮粉砕性、平面引張強度に微小ながら違いはあったが、大きな差は認められなかった。

 とあります。故に、土壌改良材の原料としては、スギ樹皮、ヒノキ樹皮いずれを使用しても、土壌改良効果に差はありません。

 スギ・ヒノキ樹皮による土壌改良材の発明の経緯は、「堆肥にならないから不要なもの」として大量に焼却処分されていた難分解性樹皮の有効利用です。平成23年度のスギ生産量9,649m3、ヒノキ生産量2,169m3ですので、生産に伴うスギ樹皮量はヒノキ樹皮量の4.5倍にもなります。

 廃棄物の有効再利用、樹種による効果に差がない、ことを踏まえると、土壌改良材の原料としては、双方の樹皮を積極的に使用することが望ましいといえます。